未曽有の大災害『令和元年 台風19号』の爪痕 !! (((゜д゜;)))
此処の処、自然災害に大きく振り回される事が多くになった日本である。新しい時代『令和』に元号が替わって5ヶ月後の10月12日。大型で強い台風19号『ハギビス』が、19時前に静岡県の伊豆半島に上陸した後、各地に記録的な強風と大雨をもたらしながら北上し、翌13日朝に福島県付近から太平洋に抜けた。この前代未聞の記録的豪雨により各地で浸水や土砂崩れが発生し、各地で多くの河川が氾濫した。しかも多数の死傷者が出ており、台風上陸から1ヶ月以上たった時点でも、多くの被災者が避難生活を余儀なくされている。台風19号が猛烈な勢力を維持した期間は10月07日18時から10月10日の21時までの75時間となり、第1位の昭和53年台風第26号の96時間、第2位の平成30年台風第22号の90時間に次いで、第3位を記録した。 今回の台風19号の特徴としては、発生後間もなく猛烈な勢力に発達し、その後北上しても大きく勢力が弱まらず、本州に接近するまで非常に強い勢力を保ったままであった事が挙げられる。その要因として、発生後初期には海面水温30℃以上(平年比+1℃以上)の海域を進み、日本のすぐ南の海面水温も27℃以上と平年より1℃から2℃高く、エネルギー源となる水蒸気を多く取り込んだ事、また乾燥した空気等の台風の勢力を弱める要因も小さかった事が被害規模を大きくした事が要因に挙げられる。 例年は10月になると台風は偏西風の影響で日本の南で東に進路を変え遠ざかる場合が多い。一方、台風19号が発生した時期には平年より偏西風が北に偏り、太平洋高気圧も広く張り出していたため、台風はゆっくりとその縁をまわるように北上し、東日本に上陸する経路となった。台風の接近により、関東甲信地方、静岡県、新潟県、東北地方では、各地で3時間、6時間、12時間、24時間の降水量が観測史上1位を更新する等、記録的な大雨となった。これらの地域では台風が上陸する前から活発な雨雲が断続的に生じ、広範囲で強い雨が降り続けた。特に神奈川県箱根町では、降り始めからの降水量が1,000 mmを超え、10月12日の日降水量も全国歴代1位となる922.5 mmを観測した。また10月12日の北日本と東日本のアメダスで観測された降水量は、1地点あたり119.2mmで、比較可能な1982年以降の1日の降水量として最多となった。 気象庁は12日15時30分に大雨特別警報を静岡県、神奈川県、東京都、埼玉県、群馬県、山梨県、長野県の7都県に発表し、19時50分に茨城県、栃木県、新潟県、福島県、宮城県に、13日0時40分に岩手県にも発表した。半日で13都県での発表は、3日で11府県に発表された平成30年7月豪雨を超え、特別警報の運用を開始して以来最多の発表数となった。 10月12日午後に会見した気象庁の予報課長は、台風19号の特徴について「台風の中心の北側に非常に発達した広い雨雲があり、記録的大雨となった」と説明した。台風の接近、上陸に伴い、東や南東からの暖かく湿った風が、関東の秩父、丹沢や静岡の伊豆半島、東北南部などの山々にぶつかることで、上昇気流が生じ、広い範囲で雨雲が次々と発生したという。気象庁による解析によると、記録的大雨となった要因として次に掲げる事象が考えられる。
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1. 台風が大型だったために、台風本体の雨雲がかかるより前から大量の水蒸気が流れ込み続け、地形の効果により雨雲を発達させた。
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2. 台風接近前に寒気が南下し、関東甲信から福島県付近に発生した局地的な前線が、台風による南からの空気の流れにより強化され、平野部も含めて大雨となった。
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3. その後、台風本体の雨雲が加わった。という事である。
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この台風の影響で、洪水や土砂に襲われ死亡した者が続出した。死亡した際の状況が判明した64人を毎日新聞が分析したところによると、住宅内で水や土砂に襲われ死亡したのは27人で4割超を占め、少なくとも3割近い17人が車での移動中に死亡したとされている。 最も人的被害が大きかったのは福島県で、死者26名、行方不明3名だった。被害が最大となった理由は、阿武隈川流域での多くの河川の氾濫で郡山市、須賀川市、本宮市、伊達市、白河市などで幅広く決壊したためで、2階まで浸水した家屋も多くあった。昭和61(1986)年に「8.5水害」が発生し、その際にも大きな被害があり、平成10(1998)年から約3年間で800億円以上の予算が組まれ改修されたが、川内村では、雨が降り出した10月11日午後から10月13日昼の間のおよそ2日弱、その間に3ヵ月分くらいの雨が降った事等があり、想定を上回る被害となった。 また長野県では、千曲川の決壊により、長野駅と飯山駅間で信号電源装置が被害を受け長野駅 - 上越妙高駅間が10月25日まで約2週間運休になった他、JR東日本長野新幹線車両センター内に留置していたE7系・W7系新幹線電車10編成120両(北陸新幹線用車両の約3分の1)が冠水被害を受け、電気設備等の車両基地設備も被災。報道では車両被害金額だけでも最大で300億円を超えると予想されており、かつ長期間の列車ダイヤプログラムの削減をもたらすと予想されている。ヽ((◎д◎ ))ゝこの他、各鉄道、道路、物流、電気、ガス、水道と言った国民生活に関わるライフラインに大きな打撃を与えた他、予定されていた各種イベント関連も軒並み中止に追い込まれてしまった。((>д<)) 今回のこの台風被害。平成23(2011)年の東日本大震災による津波被害、昨年の平成30(2018)年の西日本豪雨をも上回る規模的にも甚大な被害になってしまった。しかもここ最近、自然界からしっぺ返しと言うか大災害が目立って多くなってきた昨今、どれもこれもが地球温暖化が招いたツケの結果と言えそうだ。(´□`。) 今後温暖化対策をしっかりとしなれば今後はこういった被害が、日常茶飯事、常態化する懸念も予想される。(((゜д゜;)))
(台風19号の影響で広範囲に渡り、河川の氾濫が相次いだ。JR 中央線に架かる多摩川橋梁。危険水位に達したため、この後の列車の運行は全て休止に…。)《東京都日野市》
(阿武隈川の堤防が決壊したため、街中は泥水の中に水没した状態となった。肝心の役場庁舎も水没し、町民は長期間に渡る避難生活を余儀なくされる事に…。)《宮城県伊具郡丸森町》
(長野県中信地域を流れる千曲川。河川が氾濫し、堤防の築堤は抉り取られ、且つ橋も流された。)《長野県上田市》
(北陸新幹線の車輛も水没し、結局は廃車となる事が確定。当面の北陸新幹線は、減便の影響で少なからず影響が長期化しそうだ。)《長野県長野市》
JG7MER / Ackee
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