『カレー専門店の倒産が、過去最多の実情』 !! 〣( ºΔº )〣

ここ最近、全国的な傾向であるが、街中及び郊外の外食関連のお店で、ちょっとした異変が起こっている。各年齢層を問わずに人気がある食べ物と言えは、国民食としても人気のあるカレーであろう。陸海空の日本の防衛を担っている自衛隊組織でさえ、日々厳しい訓練に明け暮れている隊員達の曜日感覚を取り戻すために、金曜日を『カレーの日』と指定している事から、味覚も甘口、中辛、辛口と好みに因って選べる上に、誰にでも簡単に作れる上、幅広く人気のある食の代表である。その国民食の代表格カレーが外食部門に於いて、昨年辺りから異変が生じていると言うのだ。とある信用調査会社の発表に因ると、昨年 令和06(2024)年度に於ける、カレー専門店の倒産件数が、一昨年の令和05(2023)年度を起点に、昨年度は2年連続増加傾向で、昨年度は過去最高と成ったと言う。同06(2024)年度に於けるカレー店の倒産件数は『13件』で、同05(2023)年度が『12件』。昨(2024)年、過去最高を記録したラーメン店の倒産が『72件』である事と比べると、その数はまだかなり少ない。そもそも、ラーメン店を始め、昨年に倒産件数が過去最高を記録したのは、実はカレー専門店だけではない。中華料理店や西洋料理店、飲み屋等、飲食店のあらゆる業態での倒産が最多だったのである。その中で特に厳しい状況に晒されているのが個人経営店だ。ここ最近のインフレ傾向や人件費の上昇等による大打撃を受ける中で、比較的値段が安定していた筈のコメの価格高騰が追い打ちを掛けた恰好だ。また、制度面の問題として、コロナ禍で行われた『新型コロナ緊急融資』の返済開始のピークが、昨年にあった事から、その返済に追われて倒産した可能性もある。コロナ禍という未曽有の出来事による融資で、結果的に延命させられていた個人店が、咳を切った様に倒産していると見る事も出来る。こうした要因が重なってしまった事で、飲食業全体に於ける倒産件数が増えている。カレー店は他の飲食業の業態と比べると、逼迫しているとは言い難い。但し、倒産件数が徐々に増えているのは確かな事実の様だ。一体、その背景には何があるのか?1つ指摘できるのは、昨年が『カレー戦争』の年だったと言う事だ。カレー総合研究所は、『牛丼チェーン 2024 秋カレー戦争が勃発』と言う、センセーショナルなタイトルでプレスリリースを出した。その中で、「すき家、松屋、吉野家といった大手牛丼チェーンが、昨年の秋に入り、次々とカレーの新商品やリニューアル商品を投入し、牛丼ではなく“カレー”で顧客争奪戦を繰り広げている。この現象はまさに『カレー戦争』と呼べる状況だ」と、この様に述べている。松屋は昨年07月に『チキンカレー』をレギュラーメニュー入りさせている。吉野家も同年09月から『黒カレー』等を再登場させて折り、すき家は昨年10月にカレーメニューを全面リニューアルした。メニューだけでなく、大手牛丼チェーン各社が『カレー業態店舗』に力を入れているのも興味深い。松屋は『マイカリー食堂』を平成25(2013)年に出店しているが、ここ数年でその数を急速に増やして折り、「松屋」や「松のや」ブランドとの複合店舗を拡大している。現在は、専門店と複合店合わせて150店舗ほどを構えている。また、出店を開始したばかりだが、吉野家も昨年に『もう~とりこ』というカレー専門店の業態を東京の浅草にオープンした。このように、牛丼チェーン各社が『カレー』を意識的に推し出すように成ったのである。言うまでもなく、こうした巨大チェーンによるカレーは、個人経営店のカレーよりも安価で提供出来る。つまり材料や輸送においてスケールメリットを十分に生かせるからだ。様々な物価の値段が上がり、消費者ひとりひとりの生活防衛意識が高まっている事等から、外食産業に於いて、より価格の安い商品のウケが良いのは言うまでもない。こうした状況から、チェーン店のカレーに負けてしまう事業者が少なからず出てきた事も、カレー店の『倒産最多』の理由ではないのか?と見る向きも多い。勿論、個人店でも「ここが良い」と思わせる様な工夫があるお店なら、生き残る事は出来るだろう。只、その戦いが想像を絶する位、かなりシビアに成っている事は確かの様だ。また、こうした『カレー戦争』が昨年・秋から本格化した事を踏まえると、今年には因り大きな影響が出る可能性が高いと言える。そうした意味でも、個人のカレー店は引き続き、厳しい状況にあると言える。こうした他業種チェーンに於ける、新規商材開発の流れの中で、既存の個人経営のカレー専門店は、存続の危機に頻している。しかし何故、大手牛丼チェーンがカレーに目を付けたのか。その最大の理由は『牛丼』だけの経営が飽和状態に成って来ているためだと言う。既に牛丼チェーン各社の店舗数は、辛うじて微増ではあるものの、ほぼ横倍状態と成って折り、出店の余地が無くなりつつある。こうした状況下の中で、大手企業がその規模を維持していく、或いは成長して行く為には、新しい業態に進出して顧客数を増やす事が必要不可欠と成る。特に牛丼は味の違いを出し辛く、横並びになりがちである事から、競争はより激しくなる。但し、カレーはレトルトやチルドでの調理が可能である事から、牛丼チェーンでのオペレーションでも導入し易い。そこの点で、カレーに目が向けられたのである。この様に検証して見ると、チェーン企業の努力は確かに素晴らしいの一言に尽きる。しかし、こうした状況を見て見ると、逆に「不健全だな」と思うわれる読者の皆様も少ながらず居る事だろう。何故なら、大企業による新規業態・商品開発に因って、逆に個人経営店が苦境に立たされると言う事が、多くの業界で起きているからだ。その代表の1つがラーメンである。ラーメン店も、昨年の倒産が過去最多であった事は、冒頭で述べた通りだ。牛丼チェーンの吉野家は05月に発表した中期経営計画の中で、吉野家の次の第3の柱を『ラーメン』にすると発表した。既に同社は多くのラーメン店、及びラーメン関連企業をM&Aにより買収しており、牛丼だけではない、複数ブランドを展開する外食チェーンを目指していると言うのだ。勿論、こうした買収は、チェーン企業に取っても、買われる側にとってもWin-Winであり、何ら批判する所はない。但し、こうした動きが加速すればする程、多くのラーメン店がチェーンオペレーションとなり、今度は個人店が減って行く。それにより、1店舗だからこそ出来た斬新なチャレンジや取り組みを行なえる店が、逆に減ってしまうのではないかと、危惧する面は否めない。チェーンオペレーションだから、大胆な挑戦が出来ない等と指摘する訳ではなく、そう簡単にチェーン店と個人店が対立する事はないだろう。然しながら個人店には、そのお店独自の良さがあるのは確かであり、逆にチェーン店との対立が進む事で、こうした個人店が生き残り辛く成っている事は明白な事実であると言えそうだ。カレーやラーメンだけでなく、様々なチェーン企業が新業態に進出し始めている昨今の外食産業のご時世ではあるが、例えば、廻転寿司チェーンでお馴染みの「スシロー」が『天ぷら定食』を始め、串カツチェーンの「串カツ田中」が『高級とんかつ店』を立ち上げ、更にコーヒーチェーンの「コメダ珈琲店」が『おにぎり専門店』を展開したりと、どの業界もこれまで各企業が売りとしてきた提供商品自体の成熟度が進み、昨今の市場規模では、既に頭打ちの状態に成って来ている。そして、これから迎える人口減少時代では、内需にも限界がある事に鑑み、次なる一手として新らしい業態へと果敢に挑戦する。この傾向は今後も変わる事はなく、寧ろ更に進んで行く事だろう。そういう事態に立ち入った時、今後はあらゆる業界で「個人専門店」は言わずもなく淘汰をされて行くのかも知れない。しかしそれが時代の流れの趨勢でもあり、世の中の意識の変化でもある。消費者がそれを選ぶ成らば、その流れに抗っても全く意味を為さない。また、本当の意味で顧客に選ばれる個人専門店であれば、例えチェーン店が進出したとしても、生き残るであろう。只一言!この様な状況の中で、個人専門店同士の争いが更に一層と激しく成り、本来であれば生き残れた店が、激しい共食いの消耗戦で逆に無くなって仕舞う……。言わば共倒れと言う点も拭い切れない。そんな事も、今後は十分に起こり得るかも知れないと言う事だ。ここ近年に於ける、カレー店の倒産件数が過去最多と言う、厳しいご時世。個人専門店と大手チェーン店を巡る、熾烈な力関係の一端も見え隠れする。管理者自身も時折、カレー専門店で食事を摂る際、美味しいと評判のあるお店に入ったものの、次の機会に改めて伺ったら、既に“諸般の事情に因り閉店”していたと言う事態も有り得る。個人経営店と大手チェーン店を巡る、『カレー戦争』の裏側の一端。今、外食産業があらゆる面で、既存の提供商品が頭打ち伸び悩みの傾向である以上、新規事業開拓に挑んでいる事から、これまでの様な棲み分けの区分は完全に崩壊したと言わざるを得ない。正にカレーを巡る個人専門店と大手チェーンの熾烈な覇権争いは、正に『カレー版の関ヶ原の戦い』と言っても過言ではなさそうだ。〣( ºΔº )〣

(ここ近年、カレー専門店の倒産が目立って増えていると言う。国民食と言われているカレーだが、果たして一体その様な事態に至って仕舞っているのか?そこには、昨今の事情等が深く関わっている事実が明らかに…。)

(近年、個人専門のカレー店の倒産が目立って増え始めてきた。昨今の物価高の影響が多い。コメの高騰、野菜類の高値等、カレー食材の具材となる価格の高騰に経営者は頭を悩ますばかり、しかも調理に必要な電気&ガス代の高騰で、利益も見いだせない厳しい状況に…。)

(カレー専門店も弱肉強食の戦国時代に突入、カレーとは全く無縁の大手外食チェーンがカレー市場に参入し、言わば業態に於ける棲み分けの理論は、崩壊しつつある。)

(これまでカレー専門とは全く無縁の外食チェーンが、カレー部門に参入し、独自メニューを考案。しかもこれまで、コロナ渦に於けるテイクアウト販売方式も経験している事から、更に踏み出して、家庭でも味わえるレトルトカレーを販売。正にこれまで正当な生業を営んできたカレー業専門店にとっては、侃々諤々の状態だ。)

(同じ牛丼チェーンの吉野家も参入。これまでの牛丼だけでの売りでは、もはや飽和状態でのびしろが乏しい。その中で目を付けたのがカレー。長年老舗の牛丼チェーンの経験と強みを生かし、カレー部門での巻き返し展開を掛ける。しかもこれまでの牛丼を含めた従来のメニューにカレーも入れば、言わば選択肢が増える事になる。牛丼チェーン各店はカレー部門に参入する事で新たなる顧客獲得を目指す。)

(カレー専門店の倒産は、昨年から増え始めている。しかも個人専門のカレー専門店の倒産が、目立って多い。コスト面でも大手には太刀打ち出来ずに、止むを得ず廃業・倒産する店は多い。国民食と言われている安定的なグルメも、現在はこんな異常事態に襲われている。)

(ここ近年の物価高の影響の皺寄せは、当然の事ながら家庭で食べるカレー食にも影響を与えている。コメ、肉野菜、光熱費等、これらのカレーの調理に無くてはならないものである、原料の高騰が足を引っ張る形に成って仕舞っている。)

(昨年、管理者が居住している地域でカレー専門店が閉店の事態に…。カレー単品だけ売り物にしている外食産業は今後、増々苦戦を強いられて仕舞うのか…。)

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