世界女子テニス・大坂なおみ選手、アジア初の世界ランキング1位へ !! ヘ(゚∀゚*)ノ

昨年09月08日、米国ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで、行われた、全米オープンテニス女子シングルス。そして今年01月26日、豪州メルボルンで行われた全豪オープンをそれぞれ制覇した、大坂なおみ選手(日清食品)が、WTA(Women's Tennis Association / 女子テニス協会)01月28日付けで発表された世界ランキングでアジア勢、男女を通じて初の世界ランク1位の座に成った事を発表した。1年間の成績をコンピューターで換算する現行制度が昭和50(1975)年に始まった女子では、通算26人目の1位。因みにこれまでのアジア勢の過去最高は、女子で四大大会で2勝の李娜(中国)が、平成26(2014)年02月にマークした2位だった。大坂選手は、平成23(2011)年10月にデビューしてからまだ間もない、翌年・平成24(2012)年時点でのランクは1,016位。そこから7年の歳月を経て一気に世界ランク1位の座に辿り着いた事になる。日本テニス協会に因ると、シングルスの世界ランクで日本勢の過去最高は、昭和08(1933)年に男子の佐藤次郎が記録した3位で、当時は識者が順位を付ける方式だった。ダブルスでは現行制度の平成12(2000)年に女子の杉山 愛が1位となっている。昨年09月09日、日本テニス界の歴史は大きく歴史を塗り替える日となった。米国・ニューヨークで行われた全米オープンで、大坂なおみ選手は日本勢として初めて四大大会シングルス優勝の栄冠に輝いた。これまでの四大大会シングルスでの日本勢の最高戦績は、錦織 圭選手の平成26(2014)年の全米オープン男子シングルスでの準優勝。女子シングルスでは沢松 和子さんの昭和48(1973)年全豪オープン、伊達 公子さんの平成06(1994)年の全豪オープン、翌年・平成07(1995年)の全仏オープン、翌々年・平成08(1996)年のウィンブルドンのベスト4進出が最高で、何れも日本選手での優勝は成らなかった。全米オープン決勝当日「尊敬する選手はセリーナ・ウィリアムズ選手(アメリカ)。もっと強くなりたい。目標はトップ10プレーヤー」と話していた大坂選手。その大坂選手が、全米オープンの女子シングルス決勝でセリーナ・ウィリアムズ選手を下して優勝。試合翌日の09月10日の世界ランキングで、自己最高の世界7位をマークと躍進した。平成13(2001)年に家族で米国に移り、テニスを始めたのは3歳の時。米国人の父親がコーチ役となって、同じくテニスプレーヤーの1歳上の姉、大坂まり選手と共に、地元の公営コート等で練習をしていた大坂選手。「強くなるには上のレベルで戦わないといけない。厳しい環境でプレーさせたい」という両親の意向で、プロ大会への出場が可能になる14歳からITFサーキット(ツアー下部大会)への挑戦を始めた。平成25(2013)年04月のITFサーキットで、この年の全仏ジュニアとウィンブルドン・ジュニアを制したスイス期待の新鋭、同じ平成09(1997)年生まれのベリンダ・ベンチッチ選手を下した事で、10代プレーヤーの中で一目置かれる存在になった。翌年・平成26(2014)年、16歳で米国・スタンフォードで行われたツアー大会で予選を突破。本戦1回戦で元世界4位、平成23(2011)年に全米覇者のサマンサ・ストーサー(オーストラリア)から白星を挙げ、大器の片鱗を覗かせた。大坂選手が四大大会の予選に初めて出場したのは、平成17(2015)年のウィンブルドン。翌年・平成18(2016)年の全豪では予選を突破し3回戦へ。全仏では四大大会初の本戦ストレートインを果たし3回戦、全米でも3回戦に進出した。四大大会予選に初挑戦してから約半年で本戦に出場し、コンスタントに結果を出し続けていた事も、今の大坂選手の活躍を予感させる記録のひとつとなった。同年(2016)09月の東レPPOテニスでは、ワイルドカード(主催者推薦)での出場ながら、日本勢として21年ぶりに決勝まで進出し準優勝を果たした。翌年・平成19(2017)年の四大大会は全豪2回戦、全仏1回戦、ウィンブルドン3回戦、全米3回戦という結果に終わったが、初出場となったウィンブルドンの3回戦では元女王のビーナス・ウィリアムズ選手(米国をあと一歩まで追い詰め、会場のテニスファンを沸せた。また、女子国別対抗戦のフェドカップでは、初めて日本代表に選出され、デビュー戦となった同年02月のカザフスタンで行われたアジア / オセアニア・ゾーン1部の対戦でシングルスに出場し、4戦全勝の記録を残した。そして昨シーズン、その才能が一気に開花した。昨年03月、大坂選手は米国・インディアンウェルズのBNPパリバ・オープンでツアー初優勝。これは四大大会に次ぐ格付けの大会(WTAプレミア・マンダトリー)での快挙だった。そのニュースが記憶に新しいうちに、大坂選手は昨年全米オープンで快進撃を続け、さらなる「快挙」となる四大大会のタイトルを…。そして今年01月に行なわれた全豪オープンをそれぞれ手にし、世界ランク1位の座を射止める事になった。全米・全豪優勝後、日本だけでなく、米国、そして今や世界中から注目されるトップアスリートのひとりとなった。持ち味のパワフルでダイナミックなテニスに、自身が「patience(ペイシャンス、我慢、忍耐)」と話す、ゲーム中に攻め急がず、チャンスを待ってきっちりと決めに行くと云うスタイルが加わり、プレースタイルにより深みが増した大坂なおみ選手。17歳の時、インタビューで目標を聞かれ、シャイな笑顔での返答は「来年はトップ100、5年先の目標ならウィンブルドンで活躍する事」。それから3年の年月。瞬く間に自らが設定したゴールを駆け抜け、四大大会チャンピオンの座に辿り着いた。「自分のプレーに合っている」という芝のウィンブルドンで、大坂選手が優勝プレートを掲げる日も、間もなく実現する日がきっと来る事だろう。ヘ(゚∀゚*)ノ


(全米オープン決勝ラウンド。優勝を決めた瞬間、争った対戦相手、セリーナ・ウィリアムズ選手と抱き合う、大坂なおみ選手。)

(優勝を決めた後、観客のブーイングに帽子で一瞬、俯き加減になった大坂選手を、そっと脇からフォローする様に寄り添った、セリーナ・ウィリアムズ選手。(゚ーÅ))

(全豪オープン決勝で、対戦相手・ぺドラ・グビドバ選手<チェコ>を破った、大坂選手。)

(トロフィーを前に、コート内で正座をして観客の歓喜に応える、大坂選手。)

JG7MER / Ackee