『ドライバー運転手向け「ドラ飯」を開発中』 !! (=◇=;)
物流関連等、長距離を運転しているドライバーに取って、体力が一番であるがやはりその源となるのは当然食事である。だが実際にドライバーの食事の栄養面で言うと余り芳しくなく、コンビニのお弁当、カップ麺、パン類等で済ませている諸氏が多いのが実態だ。それと時間帯に拘束される等満足に食事も摂れないのが、切実たる現実の様だ。そこで栄養が偏りがちなトラック運転手の食生活の改善に繋げようと秋田県トラック協会(秋田県秋田市)がヘルシーな「ドライバー飯(ドラ飯)」の開発を進めていると言う。連携するのは、ボリューム満点の料理で知られ多くのドライバーに愛される秋田市にあるお食事処「河辺ドライブイン(通称・河ドラ)」である。これまで2種類のメニューを試作し、早ければ今年度内の提供を目指すと言うのだ。そもそものキッカケは、秋田県の男性の健康寿命が平成28(2016)年度の調査で、全国最下位だった事等から検討を始め、昨年09月下旬から10月中旬に掛けて、トラック協会会員企業のトラック運転手約10人の食生活を調査した。その結果、食事の写真等の記録から、野菜不足や栄養バランスの偏りが判明したと言う。特に関東や関西方面に数日掛けて移動する中長距離の運転手は食生活が乱れ易い傾向があったと言うのだ。運転手の健康を食事面からサポートするため、秋田自動車道の秋田南、秋田北両インターチェンジ近くに、それぞれ店舗を置く河ドラと協力し、地元の県栄養士会や全国健康保険協会秋田支部の助言を受けながら2種類のメニューを開発した。河ドラで人気の肉野菜定食と唐揚げ定食をアレンジし、摂取カロリーを3分の1、塩分を半分以下に抑えた。肉野菜は低脂肪・高蛋白の大豆肉に変更。唐揚げは鶏もも肉を鶏胸肉に代えるなどした。昨年12月21日に秋田市中心部の飲食店で行われた試食会には関係者約20人が参加。「塩分を抑えているが、味付けは丁度良い」「見た目が良く食べ応えもある」といった意見が出たと言う。1日平均5時間運転するという秋田市の20代男性トラック運転手は「昼食はカップラーメンで済ませる事が多く、1人暮らしだと野菜を買う機会も少ない。身体が資本なのでドラ飯をキッカケに食生活を見直したい」とこの様に感想を述べた。今後は、試食会と改良を重ねた上で、河ドラの2店舗で肉野菜、唐揚げ両定食とも990円で提供する予定だと言う。健康寿命を延ばすため減塩や野菜の摂取に配慮した料理を秋田県が紹介する「秋田スタイル健康な食事」の認証も目指す予定だ。県トラック協会の代表責任者は取材に対して「運転手の人手不足や高齢化が進んでいる。健康で長く働いて貰える様、健康的な食生活を意識するキッカケづくりをしたい」とこの様に話した。秋田県は冬場は積雪が多いが故にどうしても塩漬け等の保存食に依存する傾向が強い。そのため都道府県に於ける健康度ランキングは下位に低迷する事が多かった。しかしこういった健康後進県からの汚名脱却を目指すべく、秋田県が先導役の旗振りを始めた他、県下各自治体も減塩に向けての取り組みが始まった。当然の事ながらテレビやラジオを使っての媒体では、地元・秋田で活躍されている著名人にも協力を依頼。全県的な減塩に向けての取り組みを始めた処だ。物流関係の運転手不足は全国的な傾向で、秋田県もその例外ではない。1人でも欠員が生じればそれだけでもドライバーに対する精神的肉体的な負荷は避けられず、引いては昨今叫ばれている『働き方改革』の指針にも逆行してしまう。先ずは栄養面で偏りがちなドライバー諸氏への食生活及び栄養面での改革。即ちモノからヒトを重視する健康面からの意識改革の一環とも言えそうだ。 (=◇=;)
(秋田県のトラックドライバーに取ってはお馴染みの河辺ドライブイン。地元では『河ドラ』の愛称で親しまれている。)
(長距離ドライバーが多いが故、体力は勿論必要。だが肝心な栄養面での偏りが大きな問題。秋田県トラック協会での執行役員らによる会合で、ドライバー諸氏達への健康や栄養管理面での取り組みが検討される様になった。)
(秋田県栄養士会や全国健康保険協会秋田支部の助言を受けながら作られた試食会用のドラ飯。栄養のバランスは勿論、秋田県内で官民挙げて取り組んでいる塩分過多防止も含めて、それを元に創られたサンプルの一品。)
(『ドラ飯』の試食をする県トラック協会の執行役員諸氏、約20名が参加。執行役員諸氏らのコメントも上々で、今後は更にドライバー向けへのドラ飯のメニューを増やして行く予定だ。)
JG7MER / Ackee
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