東北新幹線 開業から『35』周年 !! (・∀・)

先般、06月23日(金)。東北新幹線は、昭和57(1982)年の大宮―盛岡間の開業から35周年を迎えた。そして東北新幹線の開業35周年を記念し、JR東日本が翌24日、オール2階のE4系車輛『Max(マックス)』を仙台―上野間で復活させた。同日限定の片道運行で、東北新幹線での走行は5年ぶりの事である。始発の仙台駅には、午前09時34分発の記念号を一目見ようと大勢の鉄道ファンや親子連れがホームに詰めかけた。家族5人で訪れた仙台市内の小学3年生の女の子は「家族で東京スカイツリーを見に行く。Maxに乗るのは初めてなので凄く楽しみ」と話し、笑顔で乗り込んで行った。E4系車両は長い先頭部が特徴で、平成07(1997)年から活躍。大量輸送に威力を発揮したが、高速車両の導入が進み平成24(2012)年に東北新幹線からは、姿を消した。現在は上越新幹線で運行されている。東北の念願だった東北新幹線は、首都圏との時間的距離を飛躍的に縮め、文化や暮らしを変え、また経済発展を促した。平成22(2010)年12月に新青森まで延伸し、全線開業した。然し、翌年平成23(2011)年03月11日の東日本大震災では施設が大きな被害を受けたが、同年04月29日に全線復旧し、被災地に向かう人々を運び、復興への歩みを下支えした。そして昨年03月には、北海道新幹線・新青森-新函館北斗間が開業。同新幹線に乗って東北を訪れる訪日外国人旅行者(インバウンド)が最近、急増している。開業から早35年の年月が経過し、この間に沿線の駅周辺にはオフィスビルやマンション、商業施設が次々と建設され、風景は様替わりした。嘗て、新幹線開業前は、上野-仙台間は『特急・ひばり号』で約4時間、上野-青森間の『特急・はつかり号』で8時間以上掛かった。現在は東京-仙台間が約1時間半、青森が約3時間。運行本数も増え、利便性が大幅に向上した。新幹線が東北の経済発展やライフスタイルの変化にさまざまな変化をもたらし、観光振興に貢献できた。首都圏と東北が、とても身近に感じる距離になったことが最も大きい。この35年間で車両やサービスはどう進化したのか…。やはり高速化に力を入れてきた事に尽きるだろう。走行時の安定性と騒音が課題だった。最新型車輛E2系の1,000番台の車輛は左右動を抑制する装置を付け、高速走行でも安定。パンタグラフも低騒音型になった。またE5系は車内を傾斜させるシステムによって、カーブ走行が速くなった。車体間の段差を無くし、騒音は更に低くなった。東日本大震災では施設にも大きな被害があった。一日も早い復旧を目指し、震災が発生してから11日後の03月22日には盛岡-新青森が再開したが、04月07日の余震で架線柱が傾く被害や架線の断線などを含め、1,750ヶ所に及ぶ被害が発生し、再び復旧に追われた。全線復旧した同月29日、沿線には『ありがとう』などと書かれた横断幕や手を振っている人が見られた。新幹線が社会的インフラを担う役割の大きさを改めて感じた時だ。東日本大震災では、過去の地震の教訓が活きた。高架の柱が崩れた阪神大震災後、柱の強化が進み、車輛が脱線した新潟県中越地震後には、脱線防止の設備が取り付けられた。東日本大震災では乗客にけが人はなく、営業中の車輛の脱線もなかった。試運転中の車両が脱線したが、大規模ではなかった。そして北海道新幹線は、平成42(2030)年度末の札幌延伸が予定されている。東京―博多間の新幹線は約5時間掛かり、利用者がそう多くない。一方、東京―札幌間も約5時間が想定されている。時間短縮が期待されるが、貨物列車と共用走行している青函トンネルでの速度が課題だ。青函トンネル内は260キロ走行が可能だが、擦れ違う貨物列車が風圧で倒れる危険性があり、現在は140キロに速度制限している。東北より更に寒冷な気候であり、より優れた耐雪、耐寒の設備が必要に成って来る。昭和48(1973)年の整備計画決定から43年を経て、昨年03月26日。北海道から九州まで、新幹線で繋がった。津軽海峡を隔て隣接する東北と北海道が経済、文化両面で交流が深まり、一体化する可能性も秘める。開業からおよそ1年3ヶ月経ち、徐々にその効果が現れている。訪日外国人旅行者(インバウンド)が他地域より圧倒的に少なかった東北に対し、北海道は東京、関西と並ぶ人気観光地。開業した新幹線に乗って北海道を目指すインバウンドが行き帰りの途中、東北にも立ち寄る様になった。今年01~03月の東北の外国人宿泊者数は、延べ20万2780人で前年同期に比べ58%増えた。全国では3%増に留まったのに対し、伸び率が際立った。東北各県の担当者は、最大の要因として北海道新幹線効果を指摘する。平成22(2010)年の01~03月と比べた場合、北海道に近い青森の伸び率が221%と東北で最も高い事も裏付けとなる。今年04月29日からの大型連休では、東北から北海道を訪れる旅行客が増えた。仙台市内の旅行会社では今年、新幹線で結ばれている函館に代わって札幌の人気が高く、前年と比較して2倍となった。前年に新幹線で函館を訪れた客が北海道のファンとなり、今年は飛行機を使って札幌に足を延ばしたケースが多いという。新函館北斗―札幌間の開業は平成42(2030)年度末の予定だが、東北・北海道両経済連合会のアンケートによると、新函館北斗までの開業が会員企業に与えた影響がプラスだったとする回答は24.8%だったが、札幌まで開業された場合は、38.3%に上昇し、早期延伸へ期待が高まっている裏付けとも言える。開業から35周年と言う節目を経て、これから先、東北新幹線はどの様に変貌を遂げて行くのか。この先、筆者自身も生きているか如何かは正直分からないが、筆者の後の次を担う世代がこの新しい事実を知る事になる。恐らくこの時には、仙台を起点に札幌まで。そして東京から札幌までの所要時間も大幅に短縮される事だろう。

( 昭和57(1982)年06月23日。暫定開業ではあるものの、東北の人々の願いであった、待望の新幹線が開通し、この日から東北は高速新時代の幕開けへと、扉をこじ開けた。)

【撮影地】旧国鉄(現 JR) 大宮駅 ホーム

( 東北新幹線開業時から使われていた、200系型車輛。)

( 上野―仙台を運転していた、各駅停車の『あおば』号。嘗ては仙台―秋田で運転されていた在来線気動車特急『あおば』号からの復活命名だった。本来は『あおば』の他に、嘗て在来線特急で同じ上野―仙台を運転していた『ひばり』号も名称の遡上に上がっていた。)

( 東北新幹線で運行されていた、E4系型 車輛『Max やまびこ』号。)

(嘗ては『Max やまびこ』号と山形新幹線『つばさ』号との多層立て編成の時代も。現在は『はやぶさ』号と秋田新幹線『こまち』号にも適用されている。新幹線開業前、東北地方は在来線急行全盛時代、気動車急行による多層立て編成の王国を欲しいままにしていた地域でもある。その嘗ての名残が、新幹線にも引き継がれて今日に至っている。)

【撮影地】JR 福島駅 ホーム

( 新青森までの延伸開業により、登場したE5系型 車輛『はやぶさ』号。グレードの高いグランクラス車輛等何かと話題も多い。更には北海道新幹線・新函館北斗駅まで延伸して供用されて今日に至る。因みに『はやぶさ』の名称は、東京―西鹿児島で運転されていた、在来線寝台特急『はやぶさ』号からJR九州からの商標許諾権の了承を取り、復活命名された。そしてこの先の未来、札幌まで開業したあかつきには、どの様に変貌を遂げるのか…。)

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