『夏の甲子園の忘れ物「幻の2回戦」が実現』 !! (=⌒▽⌒=)

今年の夏の高校野球、新型コロナウィルス禍の最中、無観客と言う前代未聞の中で試合が行われた。あの夏の季節から早3ヶ月が経過したが、出場校の中には新型コロナウィルスに感染した部員の発生により、試合の辞退を余儀なくされてしまった不遇の学校もあった。しかしそういった経緯から、夏の甲子園対戦相手とのスポーツのチカラを示す友情の礎となる交流試合が実現した話題をお届けする事にしよう。今回この交流試合が行われたのは、長野県代表の松商学園高校と宮城県代表の東北学院高校の試合である。松商学園は夏の甲子園大会の1回戦、富山県代表の高岡商業高校を破り、2回戦へ…。対する宮城県代表の東北学院高校は、春夏通して初めての甲子園出場で、愛知県代表の愛工大名電高校を破り、甲子園初出場で初勝利を収め、共に2回戦で相対する予定であった。しかし対戦直前になって東北学院高校側の野球部員に新型コロナウィルスの感染者が発生。「出場によって選手が特定され、将来に影響を及ぼす可能性がある」として結果、東北学院高校側が感染拡大防止の観点から、対戦辞退を申し入れると言う異例の事態となり、松商学園高校の不戦勝。東北学院高校の不戦敗というあっけない形で幻の対戦で終わってしまった。しかしこれが逆に、この後の両校の絆を深める大きな転機が訪れるキッカケとなった。不戦勝と言う形で進んだ3回戦での高知県代表の対明徳義塾高校戦での敗退直後から、足立 修監督は「東北学院と試合をやろう」と3年生に呼び掛け、練習を続けてきたと言う。こうした事情の経緯を鑑みて、松商学園側は、甲子園大会の直後から交流試合が出来ないか構想を温めていたと言う。松商学園側は甲子園大会の直後から感染状況等を考慮しつつ、東北学院側に10月下旬に交流試合を打診した。松商学園側のその思いは東北学院も同じだった。「大変ありがたい」と快く快諾し、3年生18人が交流試合に臨む事となった。交流試合は今月07日松商学園の地元で実現した。聖地・甲子園での忘れ物を取り戻そうと、引退した両校の3年生らが交流試合形式で熱戦を繰り広げた。交流試合の会場となった松本市の四賀球場には、仙台市から訪れた東北学院の3年生18人を含む計24人と、松商学園の3年生25人が参加。「再試合」開始前、グラウンドでは両校お互いの選手達が校名の入ったタオル等の記念品を交換し、記念写真を撮影した。爽やかな秋晴れの下、スタンドから保護者らが見守る中で交流試合は、午前10時に試合が始まった。対戦を待ち侘びた保護者ら約100人が見守る中、両校の選手達は力が拮抗する好試合を展開した。試合中、ファインプレーには「ナイス!」等と相手チームからも声援が飛んだ。試合は接戦の末、5対4で松商学園に軍配が上がり、東北学院は惜しくもサヨナラ負けとなってしまった。しかし両校の選手達の表情にはやり遂げた感の爽やかさが大きく足跡として残った。東北学院の今野 孝多朗選手の父親で、保護者会長である孝さん(55)は、「とても良い試合を見られた」と語り、試合前に笑顔で交流する選手達を見て、スポーツの素晴らしさを感じた。「甲子園で1勝出来た事よりも、非常に価値があるかもしれない」と感激した様子だった。今回、交流試合のキッカケ作りをした、松商学園の足立 修監督は「本来は戦うべき相手で、夏に忘れ物をしてきたという、引っ掛かりの思いがずっと心の奥底にあった。ようやく心の穴が埋まった様な気持ちだ」と安堵の胸の内を明かした。これに対して招待を受けた東北学院の渡辺 徹監督は「色んな困難がある中で、わざわざ松商学園さんがキッカケを作って下さった。心から感謝を申し上げたい。この機会を設定してくれて有り難かったなという思いが、少しでも選手の未来に、良い影響を与えてくれたら」とこの様に語った。松商学園の主将だった藤石 烈翔選手は東北学院との『再試合』を夢見てきた。『自分達のメインは東北学院戦だった』と言い、「心から野球を楽しめた」と笑顔で語った。東北学院の主将を務めた古沢 環選手は「3年生の多くが受験勉強の追い込み時期を迎え、この日の試合に参加出来ない生徒もいて不完全燃焼の部員もいたと思う。また本気で戦う機会を頂けた事が本当に嬉しかった。3年生らしい『打ち勝つ野球』を貫く事が出来たと報告したい。野球で色んな人とを通じて他校の選手とも盛り上がれる。高校野球は良いものだなと思いました」とこの様に語った。新型コロナ禍の影響により、スポーツや文化部やその他の発表会等も含め、発表の場を失った高校生達の心の損失は計り知れない程大きかった。それは今回の夏の高校野球も例外ではなかった。新型コロナウィルスに罹患した部員のプライバシー配慮のために、2回戦出場を不戦敗と言う形で辞退した東北学院と、片やよもやの形での不戦勝となって3回戦を駒を進めてしまった松商学園。だが両校の監督、選手達にとっては何とも言えない、モドカシサだけが燻り続けていた。だがそれは松商学園足立監督の何気ない心配りが、大きなチカラを動かすキッカケだった…。甲子園で対戦出来なかった夏の忘れ物、それは両校の交流試合と言う形で見事に実現した。勝敗の是非はともかく、両校の生徒達にとってこの試合は、甲子園での1勝を勝ち取る以上の大きな価値ある重みであった事だろう。 (=⌒▽⌒=)

(交流試合で熱戦を繰り広げる東北学院と松商学園の選手=長野県松本市の四賀球場=)


(試合開始前に握手を交わす東北学院の渡辺 徹監督(右)と、松商学園の足立 修監督(左)。)


(試合前に両校のタオルを贈り合って交流した選手達。)

(同点で迎えた9回裏、マウンドに集まる東北学院のナイン達。)


(試合後に交流を深めた、松商学園と東北学院の3年生達。)

JG7MER / Ackee


JG7MER / Ackee's Official Site !! ☆-( ^-゚)v

ようこそ、当 Official Site へ !! ヾ(@^▽^@)ノ 【 運用開始 】 平成29 ( 2017) 年 03月26日 (`・ω・´)ゞ