『三陸沿岸道 今年の夏場にいよいよ全線開通へ秒読みか?』 !! (((o(*゚▽゚*)o)))
東日本大震災から節目となる今年10年目。震災をキッカケに被災地の復興支援インフラとして注目されていた三陸沿岸自動車道路の宮城県側の残りの箇所がこの程完成した。今回開通したのは『気仙沼湾横断橋(けせんぬまわんおうだんきょう)』(全長1,344m)を含む気仙沼港IC-唐桑半島IC、7.3kmキロの区間である。宮城県内の区間に於いては、唯一の未開通区間であったが、今回の湖の開通で以って、宮城県内に於ける三陸道は全て開通した他、岩手県宮古市までの区間が一本の高速道路として繋がった事になる。開通式となった03月06日。横断橋の橋上で開通式があり、村井嘉浩 宮城県知事や菅原 茂 気仙沼市長ら関係者約130人が出席した。式典の中で村井知事は「三陸道は三陸沿岸の震災復興のリーディングプロジェクトとして進められてきた。水産業等、地域産業の振興、交流人口の拡大と復興に大きく寄与する事になる」と挨拶。菅原市長は橋の愛称「かなえおおはし」に触れ、「この橋を活用し、地域住民と沿線被災地の全ての願いが叶えられる事を期待したい」と強調した。テープカットとくす玉割りで祝った後、関係者は地域の新たなシンボルとして期待される「気仙沼湾横断橋 (愛称・かなえおおはし)」車で渡り初めをし、式典後の15:30からは、一般車両の通行が始まった。令和02(2020)年02月に既に開通している、気仙沼中央(けせんぬまちゅうおう) IC-気仙沼港(けせんぬまこう) ICの区間を含む、計9.0kmの総事業費は1,365億円で、仙台港北(せんだいこうきた) IC-田野畑南(たのはたみなみ) IC (岩手県宮古市) の260kmが一本の高速道路で繋がり、宮城県仙台市から岩手県宮古市への所要時間は約3時間半。震災前と比べ約2時間短縮される。今回開通した気仙沼湾横断橋の海上部分の長さは680mで、高さは115mHの主塔から延びた鋼のケーブルで道路を吊り支える斜張橋としては、青森市の青森ベイブリッジを抜き東北最長となった。三陸横断自動車道は、仙台港北 IC-八戸(はちのへ) JCTの区間、359kmを復興道路と位置付けて折り、当初は令和02(2020)年度中の全線開通を目指したが、03月06日までに開通した区間は312km。03月20日には岩手県の侍浜(さむらいはま) IC-洋野種市(ひろのたねいち) ICの区間の16kmも繋がり、今年度中には328km(91%)が通行可能となる。残る区間は、岩手県の普代(ふだい) IC-野田(のだ) IC(仮称)の区間(13.0km)等、岩手県内の3区間計31.0kmだけとなる。残っている区間は、トンネル工事において地山の補強や慎重な掘削が必要となった他、強風の影響で橋梁工事の高所作業で断続的な中止が発生した事を理由ため、開通が令和03(2021)年度の夏頃にずれ込む予定だ。これ以外にも三陸横断自動車と東北自動車道を繋ぐ横の横断道路、釜石自動車道(花巻(はなまき) JCT-釜石(かまいし) JCT)は、平成31(2019)年03月09日に既に全線開通済。また岩手県盛岡市と同県宮古市を結ぶ盛岡宮古高規格道路も今年度中、03月28日に全線開通予定で、岩手内陸部と沿岸部を結ぶ2本の高速道路での骨格が出来る予定だ。東日本大震災がキッカケで震災前当初は凍結されていた三陸沿岸部の高速交通時代の夢。しかし震災と言う悲劇が大きな三陸沿岸部の震災からの復興への象徴の転換となった事は事実だ。今年の夏場には仙台から八戸までの三陸沿岸部は、一気に高速道路一本で結ばれる。折りしも昨年からずっと新型コロナウィルスが騒がれ、大都市圏脱出やリモートワークが定着し、そういったこれまでの生活スタイルに変革が求められている過渡期の中で、地方移住を志す世代が若年層を中心に少しずつ増えている中、過疎に悩む地域がこれを起爆剤に産業・企業誘致や移住促進等、地域全体総ぐるみで反転攻勢で以って、地方志向への道筋を付けられる指針の礎になるのか。これは三陸沿岸部特定に限った事ではなく、同じ様に過疎で喘ぎ苦しんでいる他の地域への参考モデルケースと成り得るのか。三陸横断自動車道路の全線開通が今年の夏場に控えているだけあって、これからの日本全体の将来への展望像を示す新たなモデルケースと成りそうな事は確かであると言えそうだ。
(気仙沼湾横断する形で完成した、気仙沼横断橋。三陸沿岸自動車道路の宮城県区間で唯一、ネックになっていた未開通区間が、一本の吊り橋で繋がった。)
(03月06日、気仙沼横断橋の橋上に於いて、村井 嘉浩 宮城県知事、菅原 茂 気仙沼市長、工事関連及び地元関係者が参列してテープカットが挙行された。)
(同日、15:00からは待ち侘びていた一般ドライバーが、渡り初めをして開通を喜んだ。)
(三陸沿岸自動車道路の宮城県側で、唯一残っていた未開通区間が開通。この時点で、仙台市から岩手県宮古市と一本に繋がった。)
(東日本大震災を契機に沿岸被災地の復旧復興のシンボルとなる三陸沿岸道路の全線開通は、今年の夏頃になる見通しだ。)
(三陸沿岸自動車道路が全線開通した暁には、現在の所要時間が8時間から5時間と大幅に短縮になる。)
JG7MER / Ackee
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