『海洋の環境異変?鰯が謎の大量水揚げ…。』 !! (・_・;)
ここ最近、手頃な価格で食卓に上る機会の多い”鯖(さば)”が、不漁になって来ていると言う。水産加工大手では、缶詰の値上げや販売休止に追い込まれる動きも出てきた。鯖缶のほぼ全てとなる水産大手の全商品の参考小売価格について、新年度に中る04月01日付けの納品分から平均で11~23%幅での値上げすると発表している。主力の「鯖の水煮」は、税込価格で281円が346円になる。値上げは、包材費などの上昇で缶詰の大半が対象となった昨年03月以来の事だ。大手水産加工の極洋は、02月03日出荷分から、鯖缶のほぼ全商品で販売を休止した。再開は未定だという。水産加工会社の担当者は「不漁で値上げした事はあったが、販売を休止するのは過去に前例がない」と話している。鯖が不漁であるのに引き替え、ここ最近脚光を浴びているのは、ここ数年ずっと不漁続きであった大衆魚の代表である”鰯(いわし)”がここ最近、豊漁続きであるからだ。真鰯が“尋常じゃない”程、各地で獲れていると言う。日本海に面した北陸・富山県のとあるスーパーマーケットでは、遂に1匹10円で売る店が出て来たと言う。更に真鰯を丸呑みにする特大の鯖まで激安に成っていたと言う。その一方、逆にかなり値段が上がっている魚もあった様だ。富山県内のとある漁港で水揚げされたばかりの新鮮な魚が並ぶ街中のスーパーマーケットでは、地元の女性客が「安い。安い。他はこんな所ない」と 挙って買い求める魚が真鰯。 偶然にも地元新聞社の取材記者が取材を敢行し「何匹買いましたか?」 と尋ねると女性客曰く「30匹」。更に、別の女性客は「40匹の、4袋。余りにも安いから…。」 と言う答えが返って来た。しかも真鰯が10匹で100円。つまり1匹10円という単価で激安で売られていると言うのだ。食品センターの責任者曰く「最初は1匹100円と勘違いされそうですが、全然違います。お客様の 中には、50匹を買った客も居たと言います。それでも500円ですから…。 」この様に語る。他にも真鰯を丸呑みする特大鯖も超激安… 。"鰤(ぶり)"で知られるこの街の漁港界隈では、真鰯も地元の名物らしい。 糠漬けにした「こんか鰯」が地元の街の名物だ。 今回その真鰯が富山県内のローカルニュースの遡上に上がったのは、今年02月の中旬辺りからだと言う。富山湾沖で“尋常ではない量”の真鰯が獲れ過ぎて、遂には定置網が壊れてしまったと言う報告があったからだと言う。地元の漁師は「網に入っていた量が、とにかく尋常じゃない。どの位って言われても計測不能な量なんですけど…」とこの様に語る。更に 隣の街の浜辺では、真鰯が海岸に大量に打ち上げられる事態も発生した…。 真鰯を巡っては昭和45(1970)年代にも豊漁だった事があり、それ以来、40年ぶりの豊漁の時代を迎えているとも言われていると言う。 02月09日、富山県水産研究所の関係者は「漁港に行って来て、これ全部、真鰯なんです。笊(ざる)に入った真鰯がずらりと並んでいました。 これが数百笊位、並んでいる様な。真鰯は、今本当に豊漁の時代が続いています」と地元では真鰯 の豊漁に喜びの声が広がっていると言う。女性客曰く「嬉しいよ。身体に良いんだから」 客曰く「10匹100円、ちょっと申し訳ないんだけど…でも100円で良いって言うからいつもあり がたく…」 と歓喜の声が続出。食品センターの責任者も 「豊漁が度が過ぎているので…、ちょっとビックリしていますね。これだけの値段では、中々普段は出せないのでお客さんにも喜んで貰えていますし、こちらとしても嬉しいです」 とこの様に語る。更にその真鰯を餌にする、あの大型の魚も半額以下だと言う。1匹1,000円を超える事もある特大の鯖が、今は1匹400円で売っているそうだ。 鯖の口には真鰯が… 真鰯をを丸呑みにしようとした状態で水揚げされていたと言う。 男性曰く 「(鰯を)丸呑みだよ。これで400円だって。これが400円、最高に安い魚屋さんですよ」と購買する客はホクホク顔だ。 鰯の豊漁で特に値段が上がっている魚の一方で、真鰯の豊漁は嬉しい事ばかりではなさそうだ。 本来であればこの時期には、"鱈(たら)"や"寿留女烏賊(するめいか)"等、様々な種類の魚が水揚げされると言う、しかし今回のこの異変で真鰯や鯖以外の魚が余り獲れず、軒並み値段が上がっていると言うのだ。中でも高いのが鯵(あじ)だと言う。「1匹800円とかなり値段があがっています。特に白身魚とかが全然居りません」 との会話が途切れない。女性客の中には「本当居ない。特に鰤(ぶり)が居ない」 食品センターの責任者も「鰤も少なくなったね。1日何本とか…、豊漁は嬉しいんですけど、ここまでの量は正直続いて欲しくないです。大体、他の魚が網に入るスペースが無くなるんで…お客様が一番、食べたい魚が食べられないと言うのが一番困ると思います」 と、思わぬ真鰯の豊漁を巡り悲喜交々の様だ…。富山県水産研究所に因ると、真鰯の豊漁は03月辺りで一旦ピークを迎えるという事の事だ。 「この季節の旬である、蛍烏賊(ほたるいか)漁への影響が心配… 。」と気に掛ける漁業関係者。03月01日に解禁される富山湾の春の蛍烏賊漁だが、鰯が大量に水揚げされると、逆に蛍烏賊を傷つけてしまったり、選別に時間が掛かったりすると言う。また鰯よりも蛍烏賊の方が、単価がかなり高い事もあり、蛍烏賊の水揚げシーズンが始まると、逆に今度は鰯自体が厄介者として扱われると言う。 漁業関係者は「鰯の豊漁が果たして何時まで続くか不安だ」と話していて、素直に喜べない等、複雑な声が漏れていると言う。 今回のこの鰯の前例のない豊漁だが、ここ数年、真鰯漁は好漁が続いていると言う。令和元(2019)年の真鰯の水揚げ量は49万tに上り、5年前の倍以上の数値と成っていると言う。場所が変わって、北海道では昨年、大きな真鰯の群れが函館港内に迷い込んで大量死する事件も発生する等、沿岸の真鰯の資源量はとてつもなく豊富な状態が続いていると言う。一方で逆に対照的なのが秋の味覚となる秋刀魚(さんま)漁。今年も全国的に不漁状態が続き、1匹数百円と例年の数倍の価格に成っていると言う。三陸沿岸に中る岩手県宮古市の宮古港では、毎年秋に成ると三陸沖の秋刀魚漁がが盛んに成るが、今年の水揚げも記録的不漁と言われた昨年をも下回る状況と悲観的な見方をしている。 秋刀魚の不漁と真鰯の好漁の原因には、しばしば「魚種交代」という説が挙げられる。これは、同じような場所に生息し同様の生態を持つ「鯖、秋刀魚、鰯」の3種は言わば大衆魚の代表格であるが、数十年単位で豊富に穫れる魚が入れ替わる、というものだと言う。しかし詳しい専門家はそこには懐疑的の様で、寧ろ「そもそもの海の環境の変化」が起こっているのではないか、と指摘している。日本近海を含む北太平洋海域は、数十年単位で海流や海水温の変動を繰り返している事が知られていて。具体的には、昭和25(1950)年代から同45(1970)年代に掛けては、比較的暖かい「温暖期」と成っていたが、そこから平成に入ってから1990年代初期まで「寒冷期」が続き、今再び温暖期に成っていると指摘する。その中で、真鰯は本来寒冷期に多く穫れる魚である。しかし温暖期に入っている筈の現在でも予想外の豊漁が続いている。この件に付いて専門家は「これまでとは海洋環境自体が、根本的に変わってしまった事を示していると考えられる。」とこう話している。「現状、特に秋刀魚に関しては毎年酷い不漁が続いている状態であるが、はっきりしないその原因をむやみやたらと「魚種交代」と決めつけてしまうと、人間には如何にも成らない事と対策をしなくなる事にも繋がり兼ねず、そうなればもし魚種交代の所為で無かった場合、資源量の減少は取り返しの付かないものに成ってしまうでしょう。原因がある程度見えて来るまでは、秋刀魚の大規模禁漁も含めた根本的な対策を検討するべきかも知れません。」と専門家はこの様に安易な考えには警告を発している。ここ近年、鰯が暫く不漁であったが故に、多くの庶民は鯖の手軽さと健康志向に因り、缶詰を中心にかなりの脚光を浴びつつ、全世代的に親しまれてきた魚であったが、ここに来て不漁続きが相次ぎ、鯖の缶詰の生産停止のニュースが相次いでいる。それ替って増えて来たのは、鰯だ。最近の全国ニュースの報道でも海岸に大量に打ち上げや漁港内に大量に迷い込みの報道を耳にしている。それに引き替え、秋刀魚の不漁続きは今年も続きそうな気配で、どうやら地球温暖化に因る海洋環境の変化に伴う影響は少なからずある様だ…。されど鰯と言えどそれなりの調理のレシピはある様で、各水産会社のホームページやキッチンレシピにはここ最近、鰯をメインにした料理の掲載が相次いでいるそうだ。更に鰯は秋刀魚、鯖と共に国民を代表する大衆魚のひとつ。ここ最近では「鰯だなんて久しぶり...。」と声を上げる中高年の女性の声が多く聞かれる。勿論、健康にも素晴らしい魚である事は一目瞭然で、今回のこの魚種の異変に伴う、一連の騒動。我々庶民も、無駄なく賢く順応的に対応して行かないといけなさそうだ...。
(以前は、鰯〔いわし〕不漁が叫ばれていたが、ここ最近国内各地では鰯の水揚げが多く目立つ様になった。)
(笊に溢れんばかりの大量の鰯。半世紀の前は当たり前の光景で、余りの獲れ過ぎで「大量貧乏」と言われ、豊漁でも休漁するのが常だった。しかしここ最近の鰯の大量水揚げの所為で、他の魚の水揚げにも影響が出始めて来ている…。)
(鰯が大量に水揚げになるその反動返しで、人気だった鯖〔さば〕の水揚げが不漁状態に成ってきた...。)
(鯖の水揚げが不漁に成りつつ状況で、ここ最近スーパーでの店頭に於ける値段も段々と高値状況に成りつつあり、段々と高嶺の花に成ってしまうのか…。)
(ここ最近人気だった鯖缶ブームだが、水揚げ量の減少と原油高騰の煽りを受けて、水産加工会社では、挙って缶詰価格の値上げをせざるを得ない状況に成り、品薄感が強まりつつある。)
(その裏でここ最近、スーパーで見え始めているのが鰯の缶詰。今度は鯖に摂って替わって主役に踊り出るのか…。この影響を受けて鰯缶を活かしたレシピが目立つ様に成って来ている。)
JG7MER / Ackee
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