『「一発撮り」の般若心経で、寺の住職がユーチューブに配信』 !! (=◇=;)
世界的に動画配信が多いとされているのが、ユーチューブサイトである。ここ最近、ユーチューブによる動画配信も様々である。その中で一風変わった動画配信があるので、ご紹介をする事にしよう。岩手県内のお寺で、般若心経の一発撮りパフォーマンスに挑戦し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で発信し、話題と成っている。このお寺は、北上市にある曹洞宗・永昌寺で、住職・海野義範(うんの・ぎはん)さん(52)が、行なっているものである。動画投稿サイト「ユーチューブ」に於いて、般若心経の一発撮りをした経緯は余り前例がない。昨今、新型コロナウイルス禍や戦争で混沌(こんとん)とする世界に、安らぎと平和の祈りを捧げる。袈裟の姿にヘッドホン、スタンドマイクに向かって読経を開始し元ネタは、様々なアーティストが1回きりの演奏、収録に臨むユーチューブの人気チャンネル「ザ・ファースト・テイク」。ライブの様な緊張感が特徴で、総再生回数は22億回を超えると言う。動画は06月に撮影した5分44秒。寺の本堂で、袈裟姿にヘッドホンを付けた海野住職が「本家」同様、スタンドマイクに向かって般若心経を読経し、厳かな雰囲気が漂う中、心地良い木魚の拍子に乗せて優しく唱え上げる。般若心経の「レコーディング」は初体験だと言う海野住職。重厚感を持たせるため、毎朝の勤行よりテンポを遅らせた。「リズムが違うと、何処を読んでいるのか分からなくなる。間違えられないプレッシャーがあった」とこの様に振り返る。永昌寺は1619年に開山。由緒ある25代目住職としては、パフォーマンスの披露に躊躇いもあったと言う。しかし06月に動画を公開すると、檀家(だんか)から「不安を感じた時に動画を見ると心が落ち着く」等の声が寄せられたと言う。「般若心経は、地域の安寧を祈り、先祖を供養をする身近な仏典。コロナやウクライナ危機で暗い世の中だからこそ、皆様に届けたい」とその思いを込めている。「お寺はどうしても堅苦しいイメージがある。仏教は崇拝の対象ではなく、より良い生き方や行動をするための知恵。伝統を守りつつ、時代や地域に合わせた伝え方を取り入れていきながら、地域住民が気軽に立ち寄れる居場所でありたい」とこの様に語っている。海野住職は、子供達と座禅や散策をしたり、境内で演劇や音楽ライブを催したりする「寺子屋」を季節ごとに開いている。また境内では敷地内を彩る「花咲く丘プロジェクト」を始めたと言う。高さ7.3mの大観音像近くの斜面を多様な花々で埋め尽くす計画で、2年後に完了予定で、開山から約400年を迎える中、季節毎に色合いが変わる美景を新たな呼び水に据え、地域のにぎわい創出に繋げている。約2aの斜面にはヒメイワダレソウの苗がぎっしり植えられた同寺の入り口。下側には間もなく花が咲くアジサイやツツジが綺麗に並び、斜面の上には観音像が存在感を放ち、2年後には、この丘一面が白い花で覆われる予定だ。昨今、檀家の高齢化に相俟って墓終いをするケースが目立つ昨今。お寺に於ける環境も日増しに厳しい状況に於かれている事は否めない。またお寺と言うと我々一般の俗人側から見た視線では『特別な処』『お堅い場所で神聖な場所で粗相があってはならない』そう言ったイメージが付き纏ってしまう事は確かだ。されどやはりお寺の檀家の一員としては大切なご先祖様の御霊を毎日のお勤めで果たされている以上、寺側も何らかの施策を講じなければ成らない事は確かだ。そういった意味でここ最近では、一般の人達にも親しみやすいお寺としてのイメージアップに務め上げている事は確かな様である。前出の通り、座禅会や法話の公演会を始め、ジャズダンスや音楽イベントと言った半世紀前では考えられない様な昨今の全国各地お寺ではその様な施策が行われている程の替わり様である。特定の宗教団体の様に在りがちな『崇拝の対象ではなく、より良い生き方や行動をするための知恵。伝統を守りつつ、時代や地域に合わせた伝え方を取り入れていきながら、地域住民が気軽に立ち寄れる居場所でありたい』と静かに想いを語る海野住職の教示。言わばこれから少子高齢化によって、お寺の維持管理が難しくなると言われるご時世だけに、この言葉は今後のお寺の在り方をもう一度新たに見つめ直すひとつの良きキッカケとなる今回の動画配信でも試み。仏教界の世界も正に新しい様替わりの時代と言えそうでもある。
(ユニークな住職として地元では有名な、曹洞宗永昌寺・海野義範住職)
(菩提寺の本堂に祀る、ご本尊様に対して欠かさす事の出来ない、お勤め)
(地域に開かれたお寺、いわば心の拠り所として、座禅会等も催し身近に訪れられる場所として、日々励んでいる海野住職)
(子供達も参加する等、檀家信者の信望は厚い。)
(ユーチューブ動画配信による般若心経)
JG7MER / Ackee
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